お墓の引越しトラブル
お墓の引越しに万全を期しても、トラブルが起きる可能性はゼロにはなりません。しかし、何ごともあらかじめ想定しておくことで、回避できたり、影響を最小限に抑えたりできます。
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古いお墓でのトラブル
不要になった墓石は産業廃棄物として正しく処分されなければなりません。ところが、お墓の引越し、移転、改葬で不要になった墓石や外構を、その場に埋めて行ってしまう悪質業者がいます。後日、発覚した場合に業者は法律または条例違反で摘発されることになります。
お客さまは善意の第三者ですので罰則を受けることはありませんが、そのような悪質業者を使ったことで倫理的に許されない気持ちになるのではないでしょうか。
また、めったにあることではありませんが、未熟な石材業者が他家の墓所を間違えて解体してしまった、という事例もあります。このようなトラブルが起きてしまうと、遺骨を供養する墓地の問題だけに、他家はもちろんのこと、「ご先祖さまに顔向けができない」という気持ちになるものです。こうした事態を迎えることはできるなら避けたいものです。 -
新しいお墓でのトラブル
これもめったにあることではありませんが、墓石に彫られた文字が間違っていることがあります。
修正が効かない場合もあります。制作段階でよく確認することが必要です。 -
費用をめぐるトラブル
新しいお墓を建立した場合、大安などお日柄のよい日に「寿塔祝」を行い、お寺に開眼供養をしてもらうのが一般的です。この際、お布施でちょっとしたトラブルになることもあるようです。
お布施はあくまでも僧侶に「気持ち」を包むもので、石材業者に支払う費用とは別のものです。相場では1~3万円といわれていますので、あらかじめ用意しておきましょう。